依存する香り 01

シン家の当主シンチュウヨは、女性に近づくのが嫌いな男だった。しかし、シン夫人は家業を継ぐための血筋を確保しようと、名家の娘を探し回っていた。そんな折に目に留まったのが、破産寸前のリンセイナンだった。リンセイナンは、父親に薬を注射されてシン夫人に売られた。だが、彼女はその体から芳香を放ち、シンチュウヨを虜にしてしまう。シンチュウヨはリンセイナンに近づくことを許可するが、自分が繁殖機械になることを望まず、またリンセイナンを哀れに思った彼は、金銭を渡して出て行くことを提案する。