君の色に染まる 07
首都圏の御曹司・ケイカクヤは、冷酷で近寄りがたい男。だが兄の婚約パーティーで、無名のカショウリと電撃結婚を発表する。ネット上では「路上で灼熱のキスを交わしている」と噂される二人の実態は、彼女にとって「コストパフィーマンスの高いアルバイト」だった。――陰鬱で気まぐれな夫の愛妻を演じる代わりに、家族を支える大金を得る偽装結婚。冷たい契約書の条項は次々と追加され、心の距離は縮まらない。しかし、思いがけない視線の交錯と静かな気遣いが、氷の仮面を少しずつ溶かしていく。契約書は愛の温度計になった。今、二人は偽装を脱ぎ捨て、大都市の夜に真実の愛を刻む。