帝の罠:月影に忍ぶ恋 28
シンチムの母が亡くなった後、父は側室を迎え、庶女としてシンシンチクをもうけた。孤独で不安を抱えるシンチムは、自分を守るために親衛を探し、シャズカイを選ぶ。シンチムはシャズカイと過ごすうちに彼に恋をするが、シャズカイは彼女の好意をいつも避けていた。自分の努力が足りないと思っていたシンチムだったが、偶然耳にしたのは、シャズカイが実は当今の帝であり、シンシンチクに近づくために彼女の側にいることだった。この瞬間、彼女の心は崩れ落ちた。危険が迫る中、シャズカイはシンシンチクを守るためにシンチムを危険な状況に置き去りにし、さらに彼女にシンシンチクの代わりに隣国の皇子に嫁ぐよう命じる。失望したシンチムは、シャズカイへの愛情を完全に断ち切る決意を固める…